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美しい建物が並ぶ神戸の街並み。そんな建物には必ずと言っていいほど、魅力的な階段があります。
たとえば北野には数多くの異人館が建っていますが、その中にあるのが北野天満神社。階段を昇りきった境内からは、風見鶏の館や萌黄の館、そして神戸の街を見下ろすことができます。日本で唯一のジャイナ教寺院である、バグワン・マハビールスワミ・ジェイン寺院もそのすぐ近く。こんなふうに、北野では欧米、日本、インド、と様々な様式の建物や階段と出会えます。
普段なかなか足を踏み入れない学校にもすばらしい建物や階段があります。たとえば、神戸大学の六甲台キャンパス。正門から本館へと続く大階段はとても趣があり、建物の中に入ると重厚な階段があります。東灘区にある御影公会堂でも御影石が美しい重厚な階段が訪れる人を出迎えてくれます。
同じ東灘区でも、南へ行くとまるで未来都市のような人工島、六甲アイランドがありますが、特徴的な階段と言えば、神戸ファッション美術館の入口にある大きな階段。宇宙船をかたどったオルビスホールのちょうど真下にあり、隣にあるエスカレーターを昇って行くと、宇宙船に乗り込む気分が味わえます。
階段自体が現代アート作品になっているのが、映画『ゲノムハザード』でも使われた兵庫県立美術館にある螺旋(らせん)階段(円形テラス)。安藤忠雄氏が設計したこの美術館には、館内にも美しい階段があります。同じ螺旋階段でも歴史を感じるのが、阪急六甲駅前の新六甲ビル内の階段。何気ないシックな螺旋階段に神戸らしさを感じます。
そして、数々の近代建築が残っている旧居留地。明治時代の神戸の姿を思いながらゆっくりと昇りたくなるのが海岸ビルヂングの階段です。